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アルミニウム

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 有害ミネラルというと、通常「水銀」などの重金属がイメージされますが、ここで挙げる軽金属の『アルミニウム』も、過剰な人体への蓄積が有害であると考えられているミネラルのひとつです。

 アルミニウム(アルミ)は、比重が軽く腐食されにくい上、加工しやすい特徴があるために重宝されており、私たちの身の回りに溢れている金属です。アルミニウムの用途としては、建材や鍋、食器、アルミフォイル、飲料缶、制酸剤などの医薬品など、例を挙げれば枚挙にいとまがないほどです。

 このような身近な金属アルミニウムですが、人体に蓄積されるとさまざまな健康障害を引き起こします。代表的なものとしては、筋肉痛、けいれん、食欲不振、言語障害、認知症、精神障害などが広く知られているところです。アルミの摂取経路としては、海藻や魚介類、野菜などの食物や食品添加剤、飲料水や調理器具等が考えられています。

 アルミニウムはもともと人間の生体内には数十ミリグラムの単位で安定した状態で存在しています。生体内でどのような有用な働きをしているのか現時点では明らかになっていません。

 通常、人体にアルミニウムが取り込まれても、その大半は吸収されず尿や便とともに体外へ排出されるので、それほど神経質になることはないと言われています。しかし、腎臓機能が弱っている人の場合、過剰な摂取によって徐々に体内、特に筋肉や骨、そして一部は脳へと蓄積されてしまいます。こうした結果、上記で触れたような健康被害の発生リスクが高まるとされています。

 アルミニウムと健康被害との関連性で特に注目されているのが「認知症」です。認知症とアルミの関係が指摘されるようになったのは、1972年のこと。腎不全透析患者の多くに認知症状を呈することが報告されました。その数年後、認知症状(正確には「透析脳症」による症状)の原因が、透析液に使用される水道水や薬剤中のアルミニウムであることが判明しました(現在では対策が施されており、問題ありません)。これ以降、アルミニウムが脳神経へ与える毒性が叫ばれるようになり、認知症状とりわけアルツハイマー型認知症との関連が多数指摘されるようになりました。

 実際にアルミと認知症の発症との相関性については、今なお詳しいことはわかっていません。関係がないという反対意見もあり、未だこの議論には明快な決着がついていないのが現状です。

 しかしながら、アルミニウムが神経毒性を示すのは間違いないことであり、厚生労働省が出した「使用上の注意改訂情報」(厚生労働省が製薬企業に対して行う「医薬品を使う上での注意事項」の改訂指示)においては、アルミニウム含有制剤(例えば、H2ブロッカーなどの制酸剤)は、透析療法を受けている人は使用してはならないことになっています。さらに健康な人でも長期連用を控えることと、腎機能が弱っている人は医師と相談したうえでの使用を推奨する指示内容になっています。

         

有害ミネラル

数多いミネラルのなかで、「有害ミネラル」とされているものについて触れていきます。なお、生体内への過剰蓄積が毒性を示すとされるミネラルでも、将来的に人体への有用な作用が発見される可能性もあります。

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