糖尿病
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◆血糖値が高い方に・・・・ビタミンB群、亜鉛、マグネシウム、クロム
糖尿病とは血糖値が高い状態が続くことで、生活習慣病のひとつです。また、血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度のことをいいます。ブドウ糖は人体を構成する細胞のエネルギー源であり、食べ物が消化分解される過程で産生され、消化管から吸収されて血液中に入り全身の細胞へ運ばれます。
このとき膵臓からインスリンと呼ばれるホルモンが血液中に分泌され、ブドウ糖が血液中から細胞内に入る手助けをします。このようにインスリンは細胞内にブドウ糖が取り込まれる際に不可欠なホルモンであり、インスリンの働きによって、血液中のブドウ糖濃度、つまり血糖値は一定値以上に上昇しないようになっています。 このインスリンの分泌量が低下したり、またインスリンの働きが弱まると、いわゆる「血糖値が高い」といわれる状態になります。
血糖値は食後に上昇し、食後約2時間以内に正常値(空腹時血糖が70~100mg/dl)に戻ります。このように血糖値は1日を通して変化しています。
【糖尿病の診断】
糖尿病の診断基準は、以下のとおりです。
・随時血糖値(食事や採血の時間に関係ない血糖値)が、200mg/dl以上
・空腹時血糖値(12時間以上食事をしない状態での血糖値)が、126mg/dl以上
・75mg経口ブドウ糖負荷試験で2時間後の血糖値が、200mg/dl以上
上記いずれかに該当し、なおかつ別の日にもう一度これらの検査を行った結果、再度どれかに該当すれば「糖尿病」と診断されます。
【糖尿病の分類】
大きく分けて「1型糖尿病」と「2型糖尿病」があります。1型糖尿病は膵臓のインスリン
をつくる細胞がウィルス感染などで破壊され、インスリン量が絶対的に不足することによって
起こります。若年層に多いのがこのタイプです。一方、2型糖尿病は、もともとの遺伝的体質
に、生活習慣の要因が加わり、インスリンの分泌量が少なくなったり、働きが悪くなったり
するものです。わが国の糖尿病の殆どは2型糖尿病だといわれています。
【糖尿病の症状】
代表的な症状として、頻尿、喉が渇く、体重の減少、強い空腹感、目のかすみ、疲れ
やすい、眠気といったものが挙げられます。ただし、初期の頃には自覚症状がないこと
も多く、これらの症状が自覚されるようになると、糖尿が進行していることが考えられます。
【糖尿病の合併症】
糖尿病が恐れられているのは、放置していると合併症が引き起こされるからです。
代表的なものは、神経障害、網膜症、腎症で3大合併症といわれています。このほか
動脈硬化も合併し脳卒中や心筋梗塞などの発症リスクが高くなります。
【糖尿病の治療】
糖尿病の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法の3つがあり、最も基本となるの
が食事療法です。食事療法ではカロリーコントロールが重要になります。運動療法は肥満
の防止・解消に有効であるだけでなく、血糖のコントロールが改善される効果があります。
薬物療法は食事療法と運動療法で効果が得られない場合に併用される治療法で、内服
薬を使用する場合とインスリンを注射するインスリン療法とがあります。いずれの療法も、
医師の管理下のもとで正しく行われることが大切です。
以上、血糖値や糖尿病に関する一般事項をまとめました。さらに、この項では本サイトの性格上、糖尿病と食事、ビタミン・ミネラルなどの栄養素の観点から少し詳しく触れていきたいと思います。
【ビタミンB群、亜鉛、マグネシウム、クロム】
糖尿病の食事で気をつけることは、栄養素のバランスがとれた食生活と、過食をしない
よう適切にカロリーコントロールを行い、規則正しい時間に食事を摂ること、さらには各種
代謝をスムースに行うことが大切です。
ビタミンやミネラルそのものが糖尿病の予防や改善に直接的に働くわけではありません。
摂取したカロリーを効率的にエネルギーに変換するためには、全てのビタミン・ミネラルと
いった栄養素が過不足なく体のなかに準備されておく必要があるのです。
このなかで、ビタミンB群、特にビタミンB1については糖の代謝に関与し、また脂質の
代謝にはビタミンB2が働いています。これらの栄養素の代謝をスムースに行わせるために
ビタミンB群は欠かせない存在です。ただし、ビタミンB群は協同して生体の生理作用に働
くため、単独の栄養素のみを過剰に摂取しないことが大切です。
亜鉛とマグネシウムはインスリンの合成に関与し、不足するとインスリンの分泌に影響を
与えるといわれています。一方、クロムは、インスリンが細胞内に取り込まれるよう細胞の
感受性を高める働きのあることが報告されています。
ただし、薬物療法とくにインスリン注射を行っている人で、これらの栄養素をサプリメント
から摂取する場合、事前に医師に相談する必要があります。これらの栄養素のなかには
インスリンの必要量を減らす作用のあるものがあり(クロム、ビタミンB6)、インスリンの量
を調節しなければならない場合もあります。