ビタミンB群
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イギリスの生化学者ホプキンスが、ラットの成長には未知の栄養素が必要であることを発表したのが1906年のことです。その後、1913年にアメリカのマッカラムという学者が、この未知の栄養素に「脂溶性のA因子」(現在のビタミンA)と「水溶性のB因子」(現在のビタミンB群)があることを発見しました。
当初単一の物質と考えられていた水溶性B因子(ビタミンB群)ですが、その後研究が進捗するにつれて働きや特性が異なるものの存在が次々と明らかになってきました。そして個別に名前をつけられ、現在の「ビタミン~」と単独で呼ばれる栄養素として扱われるようになったのです。現在B群に属している栄養素は、ビタミンB1、B2、ナイアシン(ニコチン酸)、パントテン酸、B6、ビオチン、葉酸、B12の8種類の栄養素です。
ビタミンB群に共通している性質は、代謝反応を促進させる補酵素として働いていることです(補酵素なくしては酵素は十分に働くことができません)。B群は、糖質、タンパク質、脂質が生体内でエネルギーに変わるのを助けているのです。
B群の栄養素は、それぞれ単独で摂取するよりも、まとめて摂取する方が好ましいといわれています。というのは、B群はお互いに協同して作用するからです。
B群に限らず、それぞれの栄養素は単独でも固有の生理作用を示すといった側面もありますが、多くの栄養素が複合体となっていることが本来自然なかたちであり、お互いの栄養素が影響しあって生体内で働くことで単独の栄養素では得られない有用な生理作用をもたらすことが多いからなのです。サプリメントで複合タイプのもの(Bコンプレックスなど)の方が単品タイプのものより多く出回っているのは、主にこうのような理由によるものです。
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協同して働くB群ですが、そのなかで代表的な関係にあるものを以下に示します。
【ビタミンB6とB12】
B6・B12共に、神経が正常に働くのに必要。それぞれが神経の違った働きに影響を与え、神経を正常に保っているのです。
ビタミンB6は脳の神経細胞の興奮を抑制する神経伝達物質(GABA)の生成に関与しており、不足するとイライラ、不眠など精神面に影響を及ぼします。
ビタミンB12は神経細胞の核酸や、たんぱく質、脂質の合成に関与したり、修復に関与することによって、精神の安定、集中力、記憶力を維持したり、末梢神経障害を回復したりという役割を担っています。
【ビタミンB12と葉酸】
ビタミンB12は葉酸と協同して、遺伝子を構成する核酸の合成に関わっています。また、両者とも赤血球の生成を助ける働きも有しているため、不足すると悪性貧血を引き起こす要因になります。
【ビタミンB2・B6とナイアシン(ニコチン酸)】
ナイアシン(ニコチン酸)は肝臓でアミノ酸のひとつであるトリプトファンから合成されます。そのときに必要となるのがビタミンB2とB6です。
【ビタミンB2とB6】
ビタミンB6が活性型(ピリドキサールリン酸(PLP))になるときに必要となるのがビタミンB2です。活性型のB6は多くのアミノ酸代謝酵素の補酵素として働いたり、神経伝達に関与しています。
ビタミンB6は上記で触れたようにナイアシン(ニコチン酸)とも関係が深いことから、B2が不足するとB6が欠乏し、その結果ナイアシン(ニコチン酸)も欠乏してしまうという図式・関係が成立してしまいます。
