貧血
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◆貧血の症状でお悩みの人に・・・鉄、銅、コバルト、ビタミンB12、葉酸、ビタミンC
【貧血とは】
貧血は女性・男性に関わらず認められる症状ですが、割合的には圧倒的に女性のほうによくみられます。
貧血とは、血液中の赤血球またはその中身である血色素(ヘモグロビン)が減少した状態をいいます。ヘモグロビンが減少すると、体内の組織細胞に酸素が運ばれなくなり、酸欠状態となって貧血特有の症状が現れます。その一般的な症状には、顔色の蒼白、全身倦怠感、めまい、動悸、息切れ、頭痛など多くのものがあります。
【貧血の診断】
貧血は血液検査によって診断されます。WHO(世界保健機関)の国際的貧血判定基準では下記のとおりとされています。
赤血球中のヘモグロビン濃度(Hb)が、
成人男性:13g/dl未満
成人女性:12g/dl未満
妊婦 :11g/dl未満
上記のヘモグロビン濃度(Hb)のほか、血液中の赤血球数やヘマトクリット(血液中に占める赤血球の容積の割合)などの値をもとに、総合的な見地から貧血の有無や種類が判定されます。
【貧血の分類】
貧血には多くの種類がありますが、主なものとしては、
・鉄欠乏性貧血 (「小赤球性低色素性貧血」の一種)
・再生不良貧血 (「正球性正色素貧血」の一種)
・溶血性貧血 (「正球性正色素貧血」の一種)
・巨赤芽球(きょせきがきゅう)性貧血 (「大球性正色素性貧血」の一種)
に分類されます。
【貧血の原因】
ここでは、主として「鉄欠乏性貧血」を中心にその原因について説明したいと思います。
<鉄欠乏性貧血>
成人の場合、鉄は体内に5g程度存在しているといわれています。その約半数は赤血球に含まれ(機能鉄)、残りは肝臓や脾臓、そして骨髄に貯蔵されています(貯蔵鉄)。
赤血球中に存在する機能鉄は酸素と結びつき、体内の隅々に酸素を運ぶ働きをしています。したがって、赤血球中の機能鉄が不足すると酸素の供給不足という事態に陥ってしまいます。そこで、機能鉄の不足を補うため、臓器から貯蔵鉄が放出されますが、この貯蔵鉄すらも不足する状態になると鉄欠乏性貧血が起こります。
鉄欠乏性貧血の主な原因としては、栄養の偏りや消化機能の低下による鉄の摂取不足、成長期の子どもや妊娠中の女性などによる鉄の需要拡大、胃潰瘍等病的な出血や月経に伴う定期的な出血などによる鉄排泄の増加、激しい運動によって赤血球が壊れることによる鉄分の不足などが挙げられます。
鉄欠乏性貧血が起きると、疲労、動悸、息切れなどの一般的症状の他に、指の爪が上向きに反り返る(匙状爪)といった特徴的な症状が認められる場合もあります。
<巨赤芽球性貧血>
以上が鉄欠乏性貧血の概要ですが、その他に栄養素が不足することによる貧血として「巨赤芽球性貧血」と呼ばれるものもあります(悪性貧血とも呼ばれます)。鉄欠乏性貧血が鉄分の不足が原因であるのに対し、巨赤芽球性貧血はビタミンB12や葉酸が不足することがその原因となります。巨赤芽球性貧血の症状としては、一般的な貧血症状とは別に舌炎、白髪、味覚障害、下肢の痺れといった知覚障害などを伴います。
ビタミンB12は、葉酸とともに赤血球のヘモグロビンの生成に深く関わっているビタミンです。
これらの栄養素が不足する状態が長期に渡って継続すると、骨髄の中の赤芽球(赤血球になる前の細胞)が細胞分裂を阻害され、大きな巨赤芽球という赤血球になります。この巨赤芽球は本来の赤血球の働きを十分に行うことができないため、結果として貧血症状として現れてきます。
【必要となる栄養素】
まず、赤血球の構成成分となるミネラルの「鉄」とその吸収を促進する作用のある「ビタミンC」、そして赤血球の生成を助ける働きのある「ビタミンB12」「葉酸」は欠かすことができないでしょう。ビタミンB12はレバーなどの動物性食品にしか含まれていませんので、完全な菜食主義者は欠乏しやすい栄養素です。
また、鉄が酸素と結びつくためには「銅」の助けが必要となりますし、「コバルト」はビタミンB12の構成成分という観点から貧血を防ぐミネラルのひとつとされています。
なお、貧血症状の改善を図るために、自己の判断のみでサプリメントを利用し、鉄を過剰に摂取することは注意が必要です(過剰症の危険性があり、臓器に負担をかける恐れがある)。医師の診断を仰いだうえ、サプリメント適用の可否や用量等の指示を受けるべきだと考えます。