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ビタミンとミネラルの吸収率

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  ビタミンやミネラルを摂取するうえで、大切になってくるのはそれらの「吸収率」です。というのは、たとえ栄養素に富んだ食品を口にしたとしても、体内で吸収されなければ有用な生理作用を示しようがなく、最終的には排泄物として体外へ排出されてしまうからです。


  ビタミンやミネラルの吸収を左右する要素は非常に多く、ビタミン・ミネラル毎に吸収率を規定しにくいといった面があります。例えば、年齢、胃や腸管における消化の状態や腎機能の状態、精神的な状態、遺伝的なもの、そして拮抗作用など、またそれ以外のものも含めると吸収率には個人差が大きいといわざるを得ません。


  したがって、一般的な傾向についていえることのみ下記にまとめてみました。


  ●ビタミンとミネラルを比較すると、ビタミンの方が吸収率が高い。

  ●摂取するミネラルの相互関係には、最適とされているミネラルバランスがある。
    このバランスを著しく逸脱した摂取状態は有効な生理作用を望めないばかりか、
    そのような状態が長期に継続すると人体に与える害が懸念される。

  ●脂溶性ビタミンは、単独で摂取するよりも脂質と同時に摂取した方が吸収率が高くなる。

  ●加齢に伴って、ビタミンやミネラルといった栄養素の吸収率は低下する。


  このようなことから、食事の状態からだけでは、どういった栄養素がどれだけ体に吸収されているかを知ることは非常に困難であるということを頭に入れておく必要があります。


  また、吸収率が低いからといって、その分過剰に摂取すればいいという問題ではありません。過剰な摂取は過剰症の危険性があります。特に、ミネラルは最適な摂取量の幅が狭い(つまり、すぐに過剰症を引き起こす恐れのある摂取量に到達してしまう)ことを頭に入れておきましょう。


  さらに、食品に含まれる栄養素の含有量の問題もあります。つまり食品の鮮度や地域性(どこで収穫されたか)によっても、同じ食材でも含有量は異なってきますし、さらに食材の精製状態や調理の際などの加工を通じて、栄養素は失われていくことにも留意しておくことが大切です。


  最後に、吸収率を高める作用について触れておきたいと思います。マルチビタミンやマルチミネラルなどのサプリメントの成分表示を見ると、それぞれの栄養素の名称が記載されている以外にも、見慣れない化学名称で記載されている栄養素も含まれています(例えば、「乳酸カルシウム」等といったように)。これはその栄養素単体で摂取するよりも、体内で吸収されやすいよう(吸収率を高めるよう)処理されたものです。この吸収率が向上することを「キレート作用」(※)と呼んでいます。
(※:キレートとは、ギリシャ語で「カニのはさみ」の意味です)


  一方、体内で逆の作用を示すキレートもあります。こちらは体内の有害物質を排出することを目的にしたもので、この作用は、今流行の「デトックス」の一方法として使われているものです。

         

ビタミン・ミネラル一般

ビタミンとミネラル。
微量ではありますが、生体内での化学反応を円滑にする潤滑油的な役割を演じています。

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