ミネラルの欠乏症と過剰症
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ビタミンのところで欠乏症と過剰症について説明しましたが、ミネラルについても同様のことがいえます。
ミネラルはビタミンと違って「安全領域が狭い」ということに注意しておく必要があります。つまり、不足するミネラルは補う必要性があるものの、過剰症が起きやすいという認識を持っておく必要もあり、サプリメントなどで個別のミネラルを摂取する際には、用法・用量を守ることが重要です。
必須ミネラル(主要ミネラル、微量ミネラル)について、欠乏症と過剰症をまとめてみました。
--必須ミネラル--
--主要ミネラル--
【カルシウム】
◆欠乏症の主な症状
くる病、骨軟化症、骨粗しょう症、情緒不安定など神経の過敏、動脈硬化、
手足の痙攣
◆過剰症の主な症状
泌尿器系結石、他のミネラル(鉄、マグネシウム、亜鉛など)の吸収阻害、便秘
【リン】
◆欠乏症の主な症状
骨や歯が弱くなる、疲れやすい
◆過剰症の主な症状
カルシウムの吸収抑制、腎機能低下
【ナトリウム】
◆欠乏症の主な症状
疲れやすい、食欲の低下
◆過剰症の主な症状
血圧の上昇
【マグネシウム】
◆欠乏症の主な症状
骨や歯の形成障害、筋肉の痙攣、手足のしびれ、心疾患
◆過剰症の主な症状
下痢、過剰に摂取しても尿などに混じって体外に排出される(腎疾患がある人は注意が必要)
【カリウム】
◆欠乏症の主な症状
筋力の低下、疲れやすい、食欲不振
◆過剰症の主な症状
不整脈や四肢のしびれなどの高カリウム血症
【塩素】
◆欠乏症の主な症状
消化不良、食欲低下
◆過剰症の主な症状
汗や尿に混じり体外に排出されるので、過剰症の心配はない
【硫黄】
◆欠乏症の主な症状
皮膚炎、しみ、毛髪や爪の発育阻害
◆過剰症の主な症状
特に過剰症の心配はない
--微量ミネラル--
【鉄】
◆欠乏症の主な症状
鉄欠乏性貧血、疲れやすい、頭痛、動悸、食欲不振
◆過剰症の主な症状
鉄沈着症(肝臓、膵臓、心臓など臓器の組織細胞に病的に鉄が沈着した状態で、
臓器の機能障害を伴う場合がある)
胃腸障害、幼児では急性中毒
【ヨウ素】
◆欠乏症の主な症状
甲状腺肥大、甲状腺腫、成長不良
◆過剰症の主な症状
甲状腺肥大、甲状腺腫
【マンガン】
◆欠乏症の主な症状
成長不良
◆過剰症の主な症状
パーキンソンに似た神経障害
【銅】
◆欠乏症の主な症状
貧血、骨格の形成不良、毛髪異常
◆過剰症の主な症状
吐き気、嘔吐、下痢。大量に摂取した場合、腎障害を引き起こす
【コバルト】
◆欠乏症の主な症状
吐き気、集中力の低下
◆過剰症の主な症状
不眠、疲れやすい
【亜鉛】
◆欠乏症の主な症状
味覚障害、成長障害、貧血、性機能の低下
◆過剰症の主な症状
善玉コレステロール(HDL)値の低下、頭痛、吐き気、貧血、脱水症状、イライラ、不安
【モリブデン】
◆欠乏症の主な症状
貧血、疲れやすい、成長障害
◆過剰症の主な症状
低尿酸血症、脳症、脱毛、銅の欠乏による貧血
【クロム】
◆欠乏症の主な症状
糖尿病(血糖値のコントロールが悪化)、動脈硬化、疲れやすい
◆過剰症の主な症状
急性高血圧
【セレニウム(セレン)】
◆欠乏症の主な症状
心筋症、不整脈、動脈硬化、疲れやすい、免疫力や筋力の低下
◆過剰症の主な症状
毒性が強い(吐き気、嘔吐、脱毛、爪の変形、神経障害)