クロムの働き
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【クロムについて】
クロムは糖質の代謝と非常に深い関係のあるミネラルで、体内では肝臓、腎臓、脾臓、血液中に存在しています。
私たちが食品として摂取するクロムは三価クロムと呼ばれるもので、環境汚染で問題となっている六価クロムとは異なります。
【英語名】
Chromium
【クロムの効果・効能】
◆クロムの糖質代謝作用
クロムはインスリンと結びついて血糖値を下げる役割を担っています。クロムがなければインスリンは活性化されず、ブドウ糖を筋肉や肝臓に取り込むことができないのです。
クロム、正確にいうと三価クロムは体内で、ビタミン(ニコチン酸)およびアミノ酸などと結合し、「GTF」と呼ばれる複合体へと合成されます。
このGTF(Glucose Tolerance Factor:グルコース・トレランス・ファクター、日本語で言うと「ブドウ糖耐性因子」)は、インスリンが体内の細胞上のインスリンレセプター(受容体)と結合するに必要とされる因子です。インスリンが各細胞のインスリンレセプターと結合しないと、細胞内にブドウ糖が取り込まれないことになるので、GTFは非常に重要な働きをしています。
したがって、三価クロムが不足するとGTFが合成されなくなり、その結果、血糖値が下がらなくなってしまうのです。
◆クロムの脂質代謝作用
クロムはまた、脂質の代謝にも関わっており、血液中の中性脂肪やコレステロール値を正常に維持する作用を持っています。
【クロムが多く含まれる食品】
◆クロムが多く含まれる食べ物
海藻類、魚介類、豆類、キノコ類、未精製の穀類、ビール酵母、レバーなどに多く含まれています。
(「日本食品標準成分表」にはクロムの栄養素量が明記されてないので、代表的な含有食品のみ列記しました)
穀類に含まれているクロムですが、精製すると殆どのクロムが失われてしまいます。クロムが体内に吸収されにくいミネラルであることから考えても、小麦粉を精白したり、米を精米する過程で、これらの穀類にはクロムは含まれていないものと判断した方がよいかもしれません。
【クロムの摂取量】
◆クロムの摂取基準
<推奨量>
成人男性 :40μg
成人女性 :30μg
妊婦(付加量) :+0μg
授乳婦 (付加量):+0μg
<上限量>
定められていません。
(注)
※上記の値は、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」より抜粋しました。
※上記の「成人」の定義は、18~49歳 の人々とします。