銅の働き
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【銅について】
体内における銅は、その大部分が肝臓に、残りは骨や筋肉、血液中に存在しています。
銅も鉄と同様、「血のミネラル」とも呼ばれ欠乏すると貧血の症状が起きます。
【英語名】
Copper
【銅の効果・効能】
◆銅による鉄の利用促進作用
骨髄で赤血球のヘモグロビンを作る際には鉄というミネラルが不可欠です。銅はこのヘモグロビン生成に必要な鉄を利用しやすくするのに関係しています。
鉄が不足するとヘモグロビンの量が減少して貧血を起こします。しかし、鉄だけを摂取しても貧血症状は改善されません。これは、銅には、鉄とヘモグロビンを結びつける作用があるためで、貧血の解消には鉄と一緒に過不足なく銅も摂取する必要があります。銅は腸管からの鉄の吸収を促進させる作用も持っています。
◆銅によるメラニン色素生成作用
アミノ酸の一種であるチロシンからメラニン色素がつくられる際には、銅の働きが必要となります(銅が酵素「チロシナーゼ」の構成成分となる)。したがって、不足すると髪の毛や皮膚の色抜けといった症状に繋がる可能性があります。
◆銅によるコラーゲン生成作用
私たちの細胞と細胞の間には、コラーゲンというタンパク質が存在しています。皮膚の細胞で考えた場合、コラーゲンは細胞同士をくっつける役割の他、肌の水分を保持してハリを与える役割をしています。このコラーゲンの生成に銅が欠かせないものなのです。
◆銅による抗酸化酵素合成作用
銅は種々の酵素の構成成分となっていますが、なかでも抗酸化酵素であるSODの合成には銅が不可欠です。この酵素は体内で過酸化脂質が生成されるのを抑制しています。
※SOD: Superoxide dismutase(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)の頭文字を取って、SODやS.O.Dと略して表記される活性酸素除去酵素のことです。この酵素の働きには、銅以外にマンガン、亜鉛ミネラルが必要となります。
◆銅のよるその他の酵素合成作用
銅は生体内で種々の酵素を構成する成分として働いています。銅は特定のタンパク質と結合して銅酵素となり、酸素の運搬、電子伝達、酸化還元の触媒として働きます(3)。なかでも、上記に記したように鉄の代謝や輸送、活性酸素の除去、また神経伝達物質(ノルアドレナリン)の生産にも関与しています。さらに銅を含んだ酵素は酸素を活性化し、生命の根源ともいうべきATPという物質の生産に一役買っています。
【銅が多く含まれる食品】
◆銅が多く含まれる食べ物
(( )内の数値は、100g中の栄養素量を表す:参考『五訂増補 日本食品標準成分表』)
・フォアグラ・ゆで(1.85mg)
・牛の肝臓(5.30mg)
・豚の肝臓(0.99mg)
・あんこうのきも(1.00mg)
・牡蠣(生)(0.89mg)
・しじみ(0.42mg)
・ほたるいか(3.42mg)
・たこ(0.43mg)
・大豆(0.98mg)
・納豆(0.61mg)
・ごま(1.68mg)
・ココア(0.93mg)
・抹茶(0.60mg)
・干しぶどう(0.39mg)
【銅の摂取量】
◆銅の摂取基準
<推奨量>
成人男性 :0.8mg
成人女性 :0.7mg
妊婦(付加量) :+0.1mg
授乳婦 (付加量):+0.6mg
<上限量>
10mg(成人男女)
(注)
※上記の値は、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」より抜粋しました。
※上記の「成人」の定義は、18~49歳 の人々とします。