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ビタミンの過剰症

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『ビタミンとは』の項目で簡単に触れました「ビタミンの過剰症」について、ここでは少し詳しく説明していきたいと思います。

「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉があるように、人間の体の営みに必須である栄養素ビタミンにおいても、多く摂取すれば良いというわけではありません。また、逆に少なすぎても当然のことながら支障をきたすことになります(詳しくは、「ビタミン欠乏症」を参照)。

特に注意したいのは、ビタミンA、D、E、Kの脂溶性ビタミンを過剰に摂取した場合の副作用です。
水溶性ビタミン(ビタミンB1、B2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ピオチン、パントテン酸、ビタミンC)は過剰に摂取したとしても、尿などに混じって体外に排出されるので問題は少ないのですが、脂溶性ビタミンは肝臓や体の組織に蓄積されてしまうため摂りすぎには注意が必要です。

--脂溶性ビタミン--
 【ビタミンA】
  ◆過剰症の主な症状
    頭痛、顔面紅潮、皮膚の乾燥、筋肉痛、食欲不振、倦怠感、催奇形性
  ◆上限量
    成人男女共: 3000μgRE/日
    
 【ビタミンD】
  ◆過剰症の主な症状
    骨が脆くなる、食欲不振、吐き気、頭痛、皮膚のかゆみ、高カルシウム血症
  ◆上限量
    成人男女共: 50μg/日

 【ビタミンE】
  ◆過剰症の主な症状
    血液凝固障害
  ◆上限量
    成人男性: 800mg/日
    成人女性: 600mg/日 (18~29歳)
            700mg/日(30~49歳)

 【ビタミンK】
  ◆過剰症の主な症状
    特に認められていない
  ◆上限量
    規定されていない

--水溶性ビタミン--
 【ビタミンB1】
  ◆過剰症の主な症状
    特に認められていない
  ◆上限量
    規定されていない

 【ビタミンB2】
  ◆過剰症の主な症状
    特に認められていないが、尿が変色(黄色やオレンジ色)する
    また、1日400mg以上の摂取で、下痢や多尿の可能性あり
  ◆上限量
    規定されていない

 【ナイアシン(ニコチン酸)】
  ◆過剰症の主な症状
    皮膚が赤くなる(ナイアシンフラッシュ)、血管拡張、嘔吐、下痢、めまい、
    頭痛、胸焼け、肝機能障害、血糖値の上昇、尿酸値の上昇
  ◆上限量
    成人男女共: 300mgNE/日(ニコチンサンアミドのmg量)
             100mgNE/日(ニコチン酸のmg量)

 【ビタミンB6】
  ◆過剰症の主な症状
    末梢神経障害、知覚神経障害、精子数の減少
  ◆上限量
    成人男女共: 60mg/日

 【ビタミンB12】
  ◆過剰症の主な症状
    特に認められていない
  ◆上限量
    規定されていない

 【葉酸】
  ◆過剰症の主な症状
    特に認められていないが、亜鉛の吸収を阻害する可能性がある
  ◆上限量
    成人男女共: 1000μg/日 (通常の食品以外からの摂取量)

 【ピオチン】
  ◆過剰症の主な症状
    特に認められていない
  ◆上限量
    規定されていない

 【パントテン酸】
  ◆過剰症の主な症状
    特に認められていない
  ◆上限量
    規定されていない

 【ビタミンC】
  ◆過剰症の主な症状
    下痢、腹痛、吐き気、インスリン注射を行っている場合に過剰摂取で
    血糖値の低下が認められる(低血糖症状があらわれる可能性も考え
    られるので、医師の指示にしたがう必要がある)
  ◆上限量
    規定されていない

 ※上限量の出典:『日本人の食事摂取基準(2500年版)』
 ※成人男女の定義は、18~49歳とする


         

ビタミン

「ビタミン」という物質を言葉で定義すると次の様になります。
『微量で体内の代謝に重要な働きをしているにもかかわらず自分でつくることができない有機化合物』(日本ビタミン学会と社団法人ビタミン協会HPより)

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