カリウムの働き
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【カリウムについて】
カリウムは「日本人の食事摂取基準(2005年版)」において、生活習慣病予防の観点からこれまで以上に摂取すべきミネラルのひとつとして明記されました(高血圧の予防を目的として)。
カリウムはナトリウムと関係の深いミネラルで、お互いにバランスを取り合いながら浸透圧や血圧の調節に関与しています。カリウムは、その殆どが細胞内に存在しています。
血液中のカリウム濃度は一定の範囲内に維持されるよう体内ではコントロールされています。食品からの摂取量にあわせて、体内で過剰になれば腎臓に働きかけて尿と一緒に体外に排出されます。不足すれば細胞内にあるカリウムを使って血中カリウム濃度を維持するよう調節機能が働きます。
血中のカリウム濃度の変動幅が大きすぎると、不整脈や最悪の場合には心停止に至るなど重篤な症状に陥る恐れがあります。
【英語名】
Potassium
【カリウムの効果・効能】
◆カリウムの浸透圧調節作用
カリウムはイオンとして、その大部分が細胞内液(細胞の内側の液)に存在しており、その細胞内液の浸透圧を一定に保つように働いています。
一方、ミネラルのナトリウムは反対に細胞外液に存在しており、同様に浸透圧の調節に関わっています。
◆カリウムのナトリウム排泄作用
カリウムは腎臓でナトリウムが再吸収されることを抑制し、ナトリウムを尿と一緒に体外へ排泄する働きがあるので、体内の余分なナトリウムを減らすことができます。
◆カリウムの血圧降下作用
カリウムには、血圧降下作用があります。ナトリウムの過剰摂取は血圧の上昇をもたらしますが、カリウムのナトリウム排出作用により、血圧を正常に維持しようとします。
◆カリウムの筋肉収縮作用
カリウムにはナトリウムと協働して筋肉の収縮と弛緩を調節するという働きがあります。
細胞内液にあるカリウムイオンと細胞外液にあるナトリウムイオンが、細胞膜を通じて細胞内に入ったり、逆に細胞外へ出たりすることによって電気信号が発生し、筋肉の伸縮運動を制御しています。
これらの現象は、「イオンポンプ」と呼ばれる細胞膜の機能によるものです。
【カリウムが多く含まれる食品】
◆カリウムが多く含まれる食べ物
(( )内の数値は、100g中の栄養素量を表す:参考『五訂増補 日本食品標準成分表』)
・生ハム(470mg)
・里芋(640mg)
・さつまいも(470mg)
・ほうれん草(690mg)
・じゃがいも(410mg)
・枝豆(590mg)
・パセリ(1000mg)
・昆布(5300mg)
・納豆(660mg)
・鰹節(940mg)
・するめ(1100mg)
・黄な粉(1900mg)
・バナナ(360mg)
【カリウムの摂取量】
◆カリウムの摂取基準
<目安量>
成人男性 :2000mg
成人女性 :1600mg
妊婦(付加量) :+0mg
授乳婦 (付加量):+370mg
<生活習慣病予防の観点からみた望ましい摂取量>
成人男女:3500mg (高血圧予防のため)
(注)
※上記の値は、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」より抜粋しました。
※上記の「成人」の定義は、18~49歳 の人々とします。