コリンに関連して
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ここでは、コリンについて関連する事項について触れていきたいと思います。
コリンの主な働きについては、『ビタミン様物質とは』のところで簡単に説明しておりますので、そちらを参照ください。
◆アセチルコリン(Acetylcholine,ACh)について
コリンはアセチルコリンを体内で合成する際の成分となっています。このアセチルコリンという物質は運動神経や副交感神経において刺激を伝達する重要な役割を果たしています(注:神経伝達物質はアセチルコリンだけではなく多くの種類が確認されています)。この役割により、記憶や学習能力など脳細胞を活性化したり、血圧を調整したり、ストレスを緩和する働きを行っています。
このアセチルコリンが不足すれば、記憶や認知能力に障害が生じたり、便秘や不眠などといった症状が現れやすくなります。
◆アルツハイマー型認知症とアセチルコリンの関係について
認知症のうち大部分を占めている「アルツハイマー型認知症」。このタイプの認知症は、脳細胞の変性によるものであり、脳が次第に萎縮するに伴って知能・身体全体の機能が進行的に衰えていくといわれています。
このアルツハイマー型の患者に対して、一般的に用いられる薬に『アリセプト』(商品名:アリセプト、主成分:塩酸ドネペジル、メーカー:エーザイ)と呼ばれているものがあります。 この薬は、アルツハイマー型認知症を完治させるものではなく、症状の進行をある程度遅らせることに効果を発揮するものとして使用されています。
アリセプトは脳内の神経伝達物質アセチルコリンを増やす方向に働きます。正確に記述するならば、アセチルコリンを分解する酵素(コリンエステラーゼ)の働きを阻害することで、アセチルコリンが関与している記憶学習機能といったものを活性化するということです。
このように広く一般的に使用されている薬ですが、残念ながらその効果は永続的でないということが言われています。