ビタミン様物質とは
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13種類のビタミン以外にも、「ビタミン様物質」と呼ばれるものが存在します。
ビタミン様物質とは、体内で合成することができ、ビタミンの働きに類似した作用を人体に及ぼすものです。厳密にはビタミンの定義と異なる物質ですので、ビタミンと区別するために、総称して「ビタミン様物質」と呼んでいます。
ビタミン様物質の幾つかを以下に列挙しておりますが、これらの中には名称等からも既に馴染み深い物質もあろうかと思います。
【αリポ酸(リポ酸)】
αリポ酸は補酵素として糖質の代謝作用を促進する働きがあり、強力な抗酸化作用も有しています。 肉体疲労、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変などに効果があると言われています。ジャガイモ、ほうれん草、ブロッコリー、トマト、ニンジンなどの野菜やレバーなどの肉類に含まれます。
その他の関連する情報については、『αリポ酸に関連して』にまとめています。よろしければ御参照ください。
【イノシトール】
イノシトールは細胞膜を構成しているリン脂質の構成成分です。神経細胞の細胞膜に特に多く含まれています。
イノシトールは「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ばれる通り、脂肪の流れをよくして、肝臓に脂肪が蓄積しなように作用します。
また、胃腸の働きを正常にする作用や、神経細胞に多く含まれている成分であるため神経機能を正常に維持する働きがあると言われています。
【 コリン 】
コリンは体内でアミノ酸から合成される水溶性のビタミン様物質です。このコリンは細胞膜を形成するレシチンの構成要素になったり、神経伝達物質であるアセチルコリンの材料になったりしています。
コリンの働きとしては、コレステロールが溜まらないよう酵素の作用を助けるため動脈硬化を予防したり、脳神経系の伝達を促し記憶障害を改善する等があります。
その他の関連する情報については、『コリンに関連して』にまとめています。よろしければ御参照ください。
【ビタミンP(フラボノイド)】
ビタミンP(フラボノイド)は、体内でのビタミンCを安定に保ち、その効果が十分に発揮されるよう大切な役割を担っています。また、毛細血管の血管壁を緻密にするという働きも持っています。
【ビタミンU(キャベジン)】
ビタミンU(キャベジン)はキャベツから発見されたビタミン様物質です。細胞分裂の際に必要となるタンパク質をつくり出すことに関与したり、壊れた組織を治す働きがあります。胃の粘膜を保護したり修復する作用から、胃腸薬などに使用されています。
【コエンザイムQ10(ビタミンQ、CoQ10、ユビキノン)】
コエンザイムQ10(別名、ビタミンQ、CoQ10、ユビキノン)はビタミンB群と同様に、代謝作用つまり体内に摂り入れた栄養素からエネルギーをつくり出す働きに関与しています。
また、ビタミンEと同様に抗酸化作用があり、免疫機能を増強するという働きもあります。
その他の関連する情報については、『コエンザイムQ10に関連して』にまとめています。よろしければ御参照ください。
【オロット酸(オロト酸、オロチン酸)】
オロット酸(オロト酸、オロチン酸)はビタミンB13とも呼ばれており、根菜、小麦胚芽、ビール酵母などの食品に含まれています。オロット酸は肝臓病の治療に用いられていますが、過剰投与によってはかえって肝機能障害を起こすともいわれています。その他、葉酸やビタミンB12の代謝にも関与し、抗酸化作用や老化予防にも注目されています。今後の十分な研究に期待が寄せられています。
【バンガミン酸(バンガム酸)】
バンガミン酸(バンガム酸)はビタミンB15とも呼ばれ、抗酸化作用、肝機能改善、解毒作用があるとされています。また肌の老化防止にも期待されており、美容面での効果においても期待されています。
【カルニチン(L-カルニチン)】
カルニチンはビタミンBtとも呼ばれ、必須アミノ酸のリジンとメチオニンから合成されるアミノ酸の一種です。カルニチンは体内では肝臓で微量つくられますが、食品では羊肉や牛肉、豚肉、トマトに含まれています(羊肉には特に多く含まれています)。
カルニチン(カルニチンは、L-カルニチン、塩化カルニチン、塩化レボ・カルニチン、アセチルカルニチンの総称です)の中でもL-カルニチンについては、2002年12月に食薬区分が見直しされ、食品素材としての使用が認められました。
L-カルニチンは脂肪酸の代謝を促進しエネルギーに変換する際に関与するといわれ、近年ではそのダイエット効果に注目されています。
【パラアミノ安息香酸(PABA)】
パラアミノ安息香酸(PABA)はビタミンBxとも呼ばれており、レバーや牛乳、卵、玄米などに含まれています。
パラアミノ安息香酸は葉酸の合成に不可欠な物質で、不足すると貧血症状が現れます。また肌の老化防止や皮膚疾患に対して有効に働いたり、白髪の予防、有益な腸内細菌を増やしたり、パントテン酸の吸収を促進する働きにも関与しています。
【ビタミンB17(レートリル、アミグダリン)】
ビタミンB17(レートリル)は別名アミグダリンとも呼ばれています。杏の種から発見された物質で、杏以外にも梅や桃などの種子に含まれています。アミグダリンそのものには毒性はありませんが、加水分解されると猛毒のシアン化水素(青酸)を発生します。
抗ガン作用に注目されて、サプリメント等に配合されることもあったようですが効果の程度は不明で、青酸中毒など健康障害を引き起こしたとされる例も存在していることから、使用に際しては細心の注意が必要であるといわれています。