ビオチンの働き
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【ビオチンについて】
◆化学名
ビオチン
別名、「ビタミンH」とも呼ばれています。
(ビタミンHの”H”は、ドイツ語の”Haut”(皮膚のこと)の頭文字を取ったものです)
◆特性
水溶性
◆安定性
「ビタミンの取り扱い(1)」を参照ください。
【ビオチンの効果・効能】
◆ビオチンの糖質代謝作用
ビオチンは糖質のエネルギー代謝のみならず、タンパク質や脂質が代謝される際に補酵素として深く関与しています。そのほか、DNAの成分である核酸を生成する際に関わっており、細胞分裂を促すなど人間の生命維持活動を支えるうえで重要な働きをしています。
◆ビオチンの皮膚や髪を健康に保つ働き
ビオチンはアレルギー症状の元凶とされるヒスタミンの増加を抑えるという報告があることから、アトピー性皮膚炎の治療への有効性が期待されています。
(「ビオチン療法とは」も参照ください)
また、脂漏性皮膚炎の症状や湿疹、脱毛、白髪の改善にも有効であると考えられています。
◆ビオチンの神経組織を正常に保つ働き
ビオチンには皮膚組織だけではなく、神経組織を正常に維持することに関わっています。
不眠や鬱症状、神経障害にビオチンは効果があるとされています。
【ビオチンが多く含まれる食品】
◆ビオチンが多く含まれる食べ物
(( )内の数値は、100g中の栄養素量を表す :参考『五訂増補 日本食品標準成分表』)
・牛の肝臓(98μg)
・豚の肝臓(102μg)
・いわし(24μg)
・卵黄(4.7μg)
・玉ねぎ(21μg)
・大豆(65μg)
【ビオチンの摂取量】
◆ビオチンの摂取基準
<推奨量>
成人男性 :45μg
成人女性 :45μg
妊婦(付加量) :+2μg
授乳婦 (付加量):+4μg
<上限量>
定められていません
(注)
※上記の値は、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」より抜粋しました。
※上記の「成人」の定義は、18~49歳 の人々とします。
※妊娠中にビオチン欠乏に陥った場合、奇形を誘発するという報告があります。
※ビオチンは食品の中に幅広く含まれており、またなおかつ腸内細菌によっても
体内で合成されるので欠乏することが稀な栄養素です。
※生卵の白身に含まれるアビジンという物質が胃の中でビオチンと結合するため、
腸管でのビオチンの吸収が阻害されます。そのため、生卵の多食はビオチンの
欠乏を引き起こす可能性があります。ただし、ゆで卵にするとアビジンとビオチン
が結合することはありません。