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ナイアシン(ニコチン酸)の働き

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ナイアシン(ニコチン酸)について
◆化学名
  ニコチン酸とニコチン酸アミド(ニコチン酸の誘導体)を総称して「ナイアシン」と呼んでいます。

  また、ビタミンB3とも呼ばれています。

  タバコの葉に含まれるニコチンと化学的構造が似ているため、ニコチン酸・ニコチン酸アミドと名付けられました(ニコチンとニコチン酸は構造は似ていますが、生理作用は異なります)。


◆特性
  水溶性


◆安定性
  「ビタミンの取り扱い(1)」を参照ください。


ナイアシン(ニコチン酸)の効果・効能
◆ナイアシン(ニコチン酸)の糖質・脂質代謝作用
  ナイアシンは糖質と脂質をエネルギーに変換する重要な働きを担っています(補酵素としての役割)。こうした働きはビタミンB2と同様ですが、ビタミンB2よりも多くの酵素と関係を持つため、その分必要量も多くなります。体内で必要なエネルギーの6割から7割が、このナイアシンの働きによるものといわれています。


◆ナイアシン(ニコチン酸)の血管拡張作用
  ナイアシンには皮膚の抹消血管を広げる働きがあり、血行を促進することで冷え性の改善に役立ってくれます。また、この血管拡張作用により、頭痛や肩こりを緩和させる効果も期待できます。
  

◆ナイアシン(ニコチン酸)の皮膚を正常に保つ働き
  ナイアシンは皮膚や粘膜の代謝に関与していますので、肌荒れや口内炎の緩和に役立ってくれます。ナイアシンが極端に不足する状態が続くと、「ペラグラ」と呼ばれる皮膚炎が発症します。
(※ペラグラ:主な症状としては皮膚の炎症以外に、口内炎や舌炎、吐き気や激しい下痢を併発したり、頭痛、めまい、錯乱状態などの神経症状を起こすこともあります。皮膚炎では、顔や手足などの日光に当たる部分に両側性、左右対称性に紅斑が現れます。)


◆ナイアシン(ニコチン酸)のアルコール分解作用
  ナイアシンはアルコール(アセトアルデヒド)を分解する働きを有しています。飲酒量が多いと、その分ナイアシンの消耗度が増します。


◆ナイアシン(ニコチン酸)のホルモン合成作用
  ナイアシンは、エストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲストロン(黄体ホルモン)などの性ホルモンの合成に深く関与しています。


ナイアシン(ニコチン酸)が多く含まれる食品
  ナイアシンは食品から摂取する以外に、タンパク質に含まれるトリプトファンという必須アミノ酸からも体内で合成することができます。その合成に際しては、ビタミンB6が必要となります。

◆ナイアシンが多く含まれる食べ物
 (( )内の数値は、100g中の栄養素量を表す :参考『五訂増補 日本食品標準成分表』)
  ・豚の肝臓(14.0mgNE)
  ・牛の肝臓(13.5mgNE)
  ・鶏のささみ(11.8mgNE)
  ・たらこ(49.5mgNE)
  ・かつお(19.0mgNE)
  ・まぐろの赤身(14.2mgNE)
  ・さば(10.4mgNE)
  ・めざし(10.3mgNE)
  ・さわら(9.5mgNE)
  ・ぶり(9.5mgNE)
  ・まいたけ(9.1mgNE)
  ・インスタント珈琲粉(47.0mgNE)
  ・かつお節(45.0mgNE)
  ・落花生(17.0mgNE)
  ・味付け海苔く(12.2mgNE)
 

ナイアシン(ニコチン酸)の摂取量
◆ナイアシンの摂取基準
  <推奨量>
 成人男性 :15mgNE
 成人女性 :12mgNE
 妊婦(付加量) :初期 +0mgNE
             中期 +1mgNE
            末期 +3mgNE
 授乳婦 (付加量):+2mgNE

<上限量>
   300mgNE (成人男女)

  (注)
   ※上記の値は、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」より抜粋しました。
   ※上記の「成人」の定義は、18~49歳 の人々とします。
   ※mgNE: ナイアシン当量
   ※高脂血症薬「メバロチン」の処方を受けている方が、ニコチン酸(ニコチン酸系
    の薬との飲み合わせにおいても同様)を過剰に摂取し続けることは注意が必要
    です。メバロチンの副作用が増強されて、筋肉痛・脱力感・血中や尿中のミオグ
    ロビンの上昇などを特徴とする「横紋筋融解症」が現れやすくなるといわれてい
    ます。

         

ビタミン

「ビタミン」という物質を言葉で定義すると次の様になります。
『微量で体内の代謝に重要な働きをしているにもかかわらず自分でつくることができない有機化合物』(日本ビタミン学会と社団法人ビタミン協会HPより)

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