葉酸の働き
スポンサードリンク
【葉酸について】
◆化学名
プテロイルグルタミン酸
昔はビタミンMとも呼ばれていました。
◆特性
水溶性
◆安定性
「ビタミンの取り扱い(1)」を参照ください。
【葉酸の効果・効能】
◆葉酸の造血作用
葉酸は造血作用において重要な役割を果すビタミンです。造血は、骨髄の中での活発な細胞分裂によって行われていますが、葉酸が不足すると細胞の分裂がうまく働かなくなってしまいます。というのも細胞の核に多く含まれている核酸をつくるのに葉酸が不可欠だからです。
葉酸はビタミンB12と協働して核酸の生成に役立っています。
核酸はあらゆる組織の細胞に必要ですが、特に赤血球においては葉酸が不足すると、成熟した赤血球がつくれなくなり、「悪性貧血」を引き起こす可能性があります。
◆葉酸の細胞分裂に及ぼす作用
葉酸が核酸の生成と関係が深いということは、遺伝情報の元であるDNAの生成にも関与し細胞分裂の段階で重要な役割を果たしているといえます。葉酸が欠乏すれば、核酸が合成されず、DNAの形成、細胞の分裂や成長が阻害されることになります。したがって、胎児や乳幼児の正常な発育のために、妊娠中や授乳中の女性は、特に必要とされる栄養素です。
厚生労働省も「日本人の食事摂取基準(2005年版)」の中で、『妊娠を計画している女性、または妊娠の可能性がある女性は、神経管閉塞障害のリスクの低減のために、一日に葉酸400μgの摂取が望まれる』と葉酸が不足することがないよう呼びかけています。
◆葉酸の胃腸粘膜を保護する作用
葉酸が不足すると消化器系の粘膜に障害が現れます。粘膜は新陳代謝が活発なところなので、細胞の成長に関与する葉酸が欠かせないのです。
◆葉酸のホモシステイン減少作用
ホモシステインとは、血液中に堆積して動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞などの心臓病や脳卒中を招く危険因子とされる物質の名称です。葉酸はビタミンB12と協働して、このホモシステインの血中濃度を減少させる働きがあることから、心臓病や脳卒中の予防効果が期待されています。
【葉酸が多く含まれる食品】
◆葉酸が多く含まれる食べ物
(( )内の数値は、100g中の栄養素量を表す :参考『五訂増補 日本食品標準成分表』)
・豚の肝臓(810μg)
・牛の肝臓(1000μg)
・鶏の肝臓(1300μg)
・焼き海苔(1900μg)
・味付け海苔(1600μg)
・うに(360μg)
・枝豆(320μg)
・モロヘイヤ(250μg)
・パセリ(220μg)
・ほうれん草(210μg)
・しゅんぎく(190μg)
・アスパラガス(180μg)
・ブロッコリー(120μg)
・納豆(120μg)
・そら豆(120μg)
・抹茶(1200μg)
・あおのり(260μg)
【葉酸の摂取量】
◆葉酸の摂取基準
<推奨量>
成人男性 :240μg
成人女性 :240μg
妊婦(付加量) :+200μg
授乳婦 (付加量):+100μg
<上限量>
1000μg (成人男女)
(注)
※上記の値は、「日本人の食事摂取基準(2005年版)」より抜粋しました。
※上記の「成人」の定義は、18~49歳 の人々とします。