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ビオチン療法とは

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 ビオチン療法とは、ビタミンB群の一種であるビオチンを積極的に投与することによってアトピー性皮膚炎の症状や、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)、また花粉症症状の改善を図ろうとする治療法のことをいいます。


 アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症、尋常性乾癬の患者の中には血清ビオチン濃度が低い人が認められるため、ビオチンの投与(内服)によって症状の改善を図り、ステロイド剤の使用量を減らすことを目的とした治療法です。


 ビオチン療法は、秋田県にある本荘第一病院 免疫内科の前橋医師が力をいれておられる治療法で、芸能人の奈美悦子さんが掌蹠膿疱症性骨関節炎を完治されたことで広く知られるようになりました。ビオチン療法を実施している医療機関は、日本全国に何箇所かあるようですが、すべて同じ治療法であるかは不明です。詳細については、ビオチン療法を取り入れている医療機関に相談されることをお勧めします。


 いずれも、症状がビオチン欠乏に由来するものであれば効果が期待できるといわれ、症状が改善したとされる報告も多く存在しています。ビオチン療法の効果は、治療を開始してから短期間で現れるようなものではなく、改善されたり悪くなったりを繰り返しながら、数ヶ月から年単位でその効果が徐々に現れてくるのが一般的とのことです。


 ビオチンは普通であれば、腸内細菌によっても生合成されるビタミンの一種で、多量摂取による過剰症は現時点では特に認められていません。


 この療法における処方は、ビオチン(ビオチン酸)、活性酪酸菌(ミヤBM)、ビタミンC、ワセリンで希釈した弱いステロイド軟膏(皮膚症状が改善してくれば、ステロイドの使用量を減らしていく)から構成されています。ビオチンは1日あたり9mgから12mg、活性酪酸菌は1日あたり3g、ビタミンCは1日あたり1g、を3回に分けて内服するようです。腸内細菌のうち悪玉細菌がビオチンの生体内産生量を減らすため、活性酪酸菌を整腸剤として使用し、腸内の悪玉菌の働きを抑制することが重要だとされています。そしてビタミンCはビオチンの働きを活性化するために使用されています。


 さらに、この療法と平行して生活習慣と食習慣を改善することも重要な要素であり、禁煙すること、生卵(白身)やヨーグルトの摂取を控えること、α-リノレン酸などのn-3系脂肪酸の摂取割合を増やすことが求められます。


 医療機関で薬の処方を受けず、サプリメント等を利用しながら症状の改善を図っている方も多くおられるようです。以下にビオチンサプリメントと酪酸菌(医薬部外品)、ビタミンCの錠剤(医薬品)を紹介します。ビオチンのサプリメントは国産のものと外国産のものとがありますが、経済性に優れていることと成分含有量が多いことから外国産のものを紹介します。

 




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【ミヤリサン製薬 強ミヤリサン錠(330錠入り)】

ビタミンC 330錠

【皇漢堂薬品 ビタミンC(330錠入り)】

 なお、サプリメントを使用した結果、万が一自分の体質に合わない兆候が認められた場合、即座に使用を中止することが大切です。

         

ビタミン

「ビタミン」という物質を言葉で定義すると次の様になります。
『微量で体内の代謝に重要な働きをしているにもかかわらず自分でつくることができない有機化合物』(日本ビタミン学会と社団法人ビタミン協会HPより)

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